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仏像のひみつ 情報提供元:東京 大人のウォーカー 写真:押山智良 取材・文:山本敬子(ネオパブリシティ) 掲載日:2008年2月25日
トップ 1.今さら聞けない仏像の常識にスポットを当てる
2.これさえ知っておけば、名もない仏像の魅力も鑑賞できる
3.仏像の中に入れる魂の形もいろいろ

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1.今さら聞けない仏像の常識にスポットを当てる
マニアでなくても楽に理解できる

「仏像のひみつ」を出版するにあたり、最も重要視したのは、専門用語を使わず、最小限の知識だけをシンプルに伝えるということ。その必要性を山本さんはこう語る。
「長年、博物館に勤め展覧会を企画してきました。いつも有名な仏像は、皆さんじっくりと鑑賞されるのですが、あまり知られていない仏像は素通りされてしまう。誰にでもわかりやすい説明をし、簡単な仏像の知識を持ってもらえれば、どんな仏像も興味深く見てもらえると思い、手軽に理解してもらえる本を作りました」

仏像の組織を理解すればほとんどの仏像がわかる
仏像たちのソシキ 人間の社会に組織があり、社長からヒラ社員と階級があるように、仏像の世界にもいくつかの段階がある。山本氏はそれをざっくりと4つのグルーブに分けた。上から如来、菩薩、明王、天の順となる。

仏像たちのソシキ
人間の社会に組織があり、社長からヒラ社員と階級があるように、仏像の世界にもいくつかの段階がある。山本氏はそれをざっくりと4つのグループに分けた。上から如来、菩薩、明王、天の順となる。
※『仏像のひみつ』(朝日出版社)より転載

無数にある仏像の種類を山本さんは、悟りを開いた「如来」、悟りを開き如来になるために修行をしている「菩薩」、密教の世界で最高の如来とされる大日如来の分身である「明王」、仏教以前の宗教の神「天」の4つに分類して説明した。本では、それぞれの最も基本的な特徴がイラストと併せて紹介されており、それをつかめば、読者は仏像に出会った時に、どのグループに属するかがわかる。
『仏像のひみつ』のもうひとつの顔ともいえるのがイラスト。川口さんの描く如来や菩薩は、かわいらしさと神々しさを兼ね備えている。実は、川口さんはこの本に関わるまでは、仏像や仏教についての知識はなく、イラスト完成までは試行錯誤の連続だったという。
「山本先生に最も特徴的な各グループの仏像を教えていただき、服装や髪型などをつかむようにしました。釈迦が悟りを開いた時の服装で一枚の布をまとっただけの如来や、昔のインドの貴族の衣装の菩薩など、わかりやすい要素だけを残し、最もシンプルな如来や菩薩のイラストが完成しました」

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東京国立博物館本館11室、「文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)及び侍者立像(じしゃりゅうぞう)」の前で、本で紹介した印のポーズをとる山本さんと川口さん

東京国立博物館本館11室、「文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)及び侍者立像(じしゃりゅうぞう)」の前で、本で紹介した印のポーズをとる山本さんと川口さん(展示予定については東京国立博物館HP(外部サイト)をご確認下さい)

山本 勉(やまもと つとむ)さん
1953年神奈川県生まれ。24年間の東京国立博物館勤務を経て、2005年より、清泉女子大学文学部文化史学科教授。東京国立博物館名誉館員。主な著書に『日本彫刻史基礎資料集成』鎌倉時代造像銘記篇、『南北朝時代の彫刻』、『大日如来像』などがある

川口 澄子(かわぐち すみこ)さん
画工。日常に潜む非日常のおもしろみを画帖に描きとめること、オーソドックスで質の良い印刷物をこよなく愛す。近著に『どうしてもわからなかった おいしさのひみつ』(ウー・ウェン著、朝日出版社)の挿絵などがある

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これさえ知っておけば、名もない仏像の魅力も鑑賞できる

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仏像の中に入れる魂の形もいろいろ

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