

以前このコラムでも書いたように、本場の中国風水とは、まさに学問です。そのときご紹介しました、現在、北京オリンピックの公式風水コンサルタントもしておられる、よう学声先生(外部サイト)のセミナーが東京六本木で開催されました。
私も、日本で初めての先生の監修リフォーム事例をひっさげ、コラボさせていただきました。およそ2時間あまり、約100名の聴衆が驚く事にみな真剣にメモを取るセミナーでした。自分も各地でセミナーさせて頂きますが、「寝ないでね〜」と祈るような気持ちでお話しすることも多々なので、それは全く羨ましい光景でした;;
本場風水は流派として、形式派と理気派にわかれ、先生は後者です。簡単に言えば風水は易経学32学問のひとつで、その中には奇問遁甲も含まれる、膨大な学問体系です。鑑定では、現地で実際に羅盤を操り、気の流も含めて複雑な計算をして、初めて鑑定開始となります。セミナーの事前打ち合わせで北京を訪れた際、夜遅い到着にも拘わらず空港までおいで頂き、先生の監修したレストランで(もちろん大繁盛)食事をご馳走になりました。

住宅を設計するに当たり、全国各地で出てくる言葉に、「鬼門だから……」というマイナス言葉があります。
鬼門だから、玄関はよくない、トイレは縁起が悪い、という思い込んだ制約です。
いけないといわれるとやはり気になって当然です。
しかし本当の鑑定は実際の現場で羅盤を操り、すべての条件を計算して出る各方角の多様な数字によって判断されます。
先生に日本全国で言われる「鬼門」のイメージを伝えましたところ、それは全く間違っているとの返事でした。
「鬼門」は単に「北東」を示す方角の言葉に過ぎない。ということであれば「鬼門」は恐るるに足らずとなります。鬼という言葉のイメージで、イコール悪いと定着してしまったのでしょうか? 写真は、「北東の玄関は縁起が悪いからと移設」を希望されたお客様の玄関、鑑定により位置に問題なしとでました。そこで、こだわりと懐かしさを活かしながらリフォームして美しく変身する事ができた事例です。

安倍首相の言葉によく「美しい国」と出てきます。ちょっとこそばゆいかと感じていましたが、実は大切な事です。美しい環境で人は心が癒され、健康になり、仕事も繁盛します。
風水のおおよその基本的な配置は、座山として北に安定した空間を置き、南は水場で明るく広がっていくプランがよしとされます。
日本の建築には「ハレ」と「ケ」という発想があり、日常の「ケ」は北の寒いところで暗く暮らし、一番環境のよい場所を非日常の「ハレ」のおもてなしの場として、ほとんど使わない部屋を配置しています。
この配置は風水的にも建築的にも良くないです。日常を一番環境のよい場所に置き、食(キッチン)を中心に南へ明るく広がる空間をデザインして美しく暮らす、そんな事がやっぱり人間として一番の幸せの元になるようです。
セカンドライフの第二学問研究に風水をご提案します。幸せになれる学問です。しかし奥が深いので根性を据えて人生を賭けてくらいの心構えは大切。頑張りましょう。